経営不振の劇場を盛り上げるため、
歌に自信のあるさまざまな動物が集まってくる話。
動物の特徴を活かしてうまくキャラクター化した登場人物ばかりで、
新しい動物が出てくるたびに楽しいのは良い。
ただ、歌がテーマの作品の割に
まともに歌が楽しめるのがクライマックスだけというのが残念。
やたらと主人公たちが失敗するエピソードばかりで、
歌のうまさをスカッと味わえる場面がなかなか出てこない。
また、ギャングやイカサマ、電気や水の窃盗、不法占拠など
明らかに主人公側に過失がある部分が多く、
純粋に応援する気持ちになれない展開なのも謎。
ネズミのマイクのトラブルや、
ゴリラのジョニーと父親との関係などは
歌のうまい下手とはまったく別の問題であり、
クライマックスでうやむやに解決するのは納得できない。
キャラクターは愛らしいが、
映画としてはイマイチな仕上がりだった。
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