硫化水素によって男性が中毒死した事件の謎を解くため、
大学教授が調査に協力する話。
動きを読むことが非常に難しい現象でも
そこに作用する情報を統合して結果を予測するという
「ラプラスの悪魔」をテーマにしたミステリーだが、
物語の軸になるいくつかの死亡事件が
いずれも映像化されないのでイマイチ実感が湧かない。
主人公の大学教授はほとんど何の役にも立っていないし、
明かされる真相はあまりにつまらない内容。
現実離れした設定が含まれ過ぎているので
ミステリーとしてもリアリティがなさすぎる。
映像にも演技にも筋書きにも見どころがない作品で、
ただひたすらモヤモヤした思いをさせられただけだった。