チーズを探す小人とネズミの物語をベースに、
変化を受け入れることの大切さを描いたもの。
消えたチーズに執着する小人たちは
変化を恐れる世の中の人々を暗に表しており、
我々がついやってしまう言動に気づかされる。
チーズ自体にも寿命があり、その変化に気づくことや
変化に速やかに適応することの大切さを解く。
ただ、本の序盤と終盤に
得られた教訓について話し合う人たちの描写が出てくるが、
これに関しては冗長で余計に感じた。
物語を読めば誰しも自分のことを振り返るはずだし、
どういう受け取り方をするかは読者に任せて欲しかったところ。
生き残る道を見失わないために重要なことを
シンプルなエピソードで振り返ることができる1冊。