1937年に出版された小説をマンガにしたもので、
周囲の友人たちについていろいろと思い悩む中学生が
叔父さんとのやり取りを通して成長する話。
主人公の考えを掘り下げる叔父さんの存在が素晴らしく、
中学生の身の回りで起こる出来事を題材にしつつも
社会全体のことを考えさせる造りになっている。
叔父さんとやり取りする手紙やノートの部分のみ
マンガではなく文章ページとなるが、
この方が教訓の密度を保つことができるし、
原作の醍醐味を失わなくて済むだろう。
中学生にも理解できるように書かれた人生哲学で、
自分の生き様を決めるべく、若い人に読んで欲しい本。
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