台湾が日本に統治されていた1930年頃を舞台に、
嘉義農林学校(KANO)の弱小野球部が
甲子園を目指した努力する様子を描いた作品。
史実を元にしており、人種の混ざった台湾の野球部を
日本人監督が鍛え上げたという突飛な設定も納得せざるを得ない。
ほとんどの場面が日本語でやりとりされるが、
カタコトのセリフがかなり聞き取りにくいので
字幕を表示することをオススメする。
夢でしかなかった甲子園出場が
厳しい監督とチームワークによって
徐々に実現していく様子は観ていて熱くなる。
3時間におよぶ長さではあるものの、
うまく編集されていて非常にテンポがよく、
ほとんど退屈せずに最後まで観ることができた。
ひたすらに努力する部員たちの姿は感情移入しやすく、
彼らの実力が周囲に認められていくのが気持ちいい。
後味よく楽しむことができるサクセスストーリーの良作。