自分を瀕死に追い込んだ暗殺者集団と
そのボスに復讐しようとする女性の話。
沖縄のシーンぐらいまでテンポのいい戦いと
主人公の行動原理が見えてくる流れで
割と楽しめる内容に仕上がっている。
また、途中でいきなり挿入されるアニメも素晴らしいデキで、
そのままアニメだけで展開して欲しかったほど
カッコよくて目を引くクオリティだった。
ただ、東京の高級料亭での乱戦あたりから
やけにアクションのチープさや
不細工なカメラワークが目立つようになり、
敵が多すぎる上に弱すぎる点や
剣で戦う割に密集しすぎな部分など粗が目立った。
英語を話せる相手なのにわざわざ片言の日本語を使う部分や
特徴的なBGMをしつこく繰り返して使うことで
バラエティ番組のような雰囲気になり、
どうにも緊張感を削いでしまった印象を受けた。
日本人から見るとかなり違和感のある描写も多いが、
外国人が和風のミステリアスな雰囲気を味わいながら
日本刀アクションを楽しむための作品だろう。
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