不思議な世界に迷い込んでしまった少女が
豚に変えられた両親を救うために奔走する話。
序盤でゴミで汚れた神を助け湯婆婆に褒められるあたりまでは
昔からのジブリ作品らしいワクワクがあって楽しめた。
しかしそれ以降は迫力ばかりでわかりにくく、
映画として面白いと思えなかった。
ハクが千尋をサポートしてくれる動機が弱く、
なぜあそこまでしてくるのかわからないし、
同様に千尋がハクを助けようとする理由も弱い。
恋心というような態度でもないし、
特別に恩を返す必要も感じない。
ハクの正体に関してはあまりにも唐突。
もっと千尋と深い関わりの人物や品物を予想していたのに
妙に肩透かしな関係だった。
あの程度の知り合いなら
千尋でなくてもたくさんいそうなものだ。
ラストシーンで唐突にみんなが千尋の味方になり、
激しい応援をするのも説得力がなかった。
それまでの流れを見る限り、
従業員たちと千尋とはそこまでの関係ではなかったはずだ。
カオナシも結局なんのために出てきたのか、
坊は湯婆婆の親バカっぷりを見せる以外の役目があるのか、
銭婆のところに行く理由など大してなかったのでは、と
いまいちスッキリしないものが残る。
世間の評価は非常に高いが、
キャラクターや世界観の雰囲気ばかりが優先され、
ストーリーそのものはかなり雑な造りに感じる作品。