レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が7000件以上!


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

老後に備えて大きな資産を貯め込んでいくのではなく、
うまく使い切って人生を終えることを提唱したもの。


仕事を辞めたあとの生活や予想外のトラブルが起きたときのために
若い頃の生活や経験を犠牲にして資産を築いても
結局それをうまく活かせないまま死ぬ可能性を説明し、
有効活用できる時期に大胆に使うべきだというのは説得力が高い。


子供のために遺したいという気持ちがあったとしても
自分が死んでからではなく、子供にとって最適なタイミングで
渡してあげた方が有意義だという斬新な視点にも納得させられた。


書かれている内容はそれほど濃いものではないが、
年齢に比例して資産を増やしていきたいという人の不安に
いろいろな解決策と新たな価値観を示してくれる1冊。

漫画 1年で億り人になる

同名の書籍をマンガ化したもので、
資産家になるための心構えと手順を解説したもの。


原作の内容をすべてマンガで説明してくれるのかと思いきや
たびたび文章ページが挿入される中途半端な構成。
そういったページも含めて内容は薄く、
数行で説明できてしまう程度の情報しか読み取れない。


それでも億り人になるための真髄が得られればよかったが、
精神論や運に左右されるような話ばかりで
どこまで再現性があるのか怪しい理屈でウンザリした。

カモのネギには毒がある<1~13巻>

弱者を騙す詐欺の加害者に接触し、
巧妙に金を巻き上げていく経済学者の話。


一般の人が搾取されてしまう身近なトラブルを題材に
その手口や心理などがうまく解説されていて面白い。
犯罪者たちがあまりにあっけなく手玉に取られるので
そのあたりのリアリティは低いが、
詐欺行為の仕組みや行動経済の理屈について勉強になる。


ひとつのエピソードがちょうどいいボリュームで完結するし、
ビジネスに関する知識や感覚を磨きながら
勧善懲悪の痛快さを味わうことができる良作。

きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」

偶然立ち寄った資産家の屋敷で
お金についての概念を教わる中学生の話。


社会におけるお金の役割や働きについて
主人公である中学生が俯瞰的な視点でとらえられるよう
経済について少しずつ噛み砕いて説明する内容。


小説という形のおかげで身構えずに読むことができるが、
情景描写や心理描写が挿入される分だけ
説明が回りくどく感じる部分はある。


主人公の中学生と同様に経済について不慣れな人が
お金を軸とした社会構造について理解するための入門書。

お嬢様 投資をはじめる!<全3巻>

資産家の娘と証券会社で働く女性が
いろいろな金融商品について議論する話。


投資について初心者に説明する入門マンガかと思いきや
ある程度の予備知識がある人向けに
俯瞰的な視点から解説する内容で、中級者こそ勉強になる。


ただ、ざっくりした意見ばかりで歯切れが悪かったり、
株価は上がるか下がるかだから勝率は2分の1」など
あまりに乱暴な理屈が示されるところは残念。
同じ髪色のキャラクターが見分けにくいのもマンガとしてはイマイチ。


投資の知識を得るというより
それらを題材にしたエッセイとして割り切った方がいいが、
株式投資について異なるとらえ方をするきっかけになる本。


mclover.hateblo.jp

お金のむこうに人がいる

社会におけるお金の役割や存在意義を
予備知識なく直感的に理解できるよう解説したもの。


社会経済をお金ではなく労働力の観点から考えることで
これまでと違ったイメージでとらえるという発想は面白く、
お金が行き来することでどういう影響が生まれるか、
それが人々の生活にどう関わってくるかがよくわかる。


いろいろな要素が複雑に絡む経済の世界を
グッとシンプルに考えることで
固定観念を打ち砕く感覚が得られるが、
バッサリと単純化されている話の中には
いくつか納得しにくいところもあった。


柔軟な視点で世の中を見つめ直せる本。

逆資本論

マルクスの著書「資本論」になぞらえたタイトルだが、
全体としては環境問題対策についての考察をまとめたもの。


作者自身が集めたいろいろな情報をもとに
気候変動に対する数々の施策が
どういう結果につながるかを解説した内容だが、
マンガではあるものの大部分が説明台詞のため
読むのはかなり時間がかかるし、結構な疲労感を感じる。


各理論について有効性・正当性の正否を
作者の主観でハッキリ断言していく論調は好みが分かれるところ。
果たして本書のことをどれだけ信頼していいのかがわからないので、
あくまでいろいろな理論の影響や効果を
知るための本だと割り切った方がいいだろう。


経済に関する内容を期待するタイトルなのに
大部分が環境対策の話題ばかりなのは残念だが、
マンガという媒体で広く浅く勉強できる1冊。


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ハイパーインフレーション<全6巻>

体内から紙幣を生み出す能力を持った少年が
さらわれた姉を取り返すために奔走する話。


身体から紙幣を無尽蔵に出せるという特殊能力を利用して
事態を自分の望む方向に誘導しようとする内容だが、
生み出す紙幣に致命的な欠点があり、
単純に大富豪になれるわけではないところが面白い。


その上でどのように活用するのかが問題になってくるが、
その戦略を練る過程で貨幣が社会に与える影響や
偽札やインフレで一般市民がどう行動するかなど
経済の知識がいろいろと身につくところも醍醐味。


また、メインキャラクターはどれもやたら個性的だし、
ジョジョ」シリーズのような
相手の裏をかき合う心理戦も面白い。


絵はうまくないし、マンガとして稚拙な部分も多いが、
武力ではなく経済戦争を題材にした珍しい作品。

くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話

バンドやアーティストとしても活動する筆者が
経済や投資に対する考え方や姿勢を語ったもの。


「投資の話」というタイトルではあるが
実際に投資関係の話題が出てくるのはかなり終盤で、
それまでの大部分は経済の話で埋められている。
しかも筆者の持つ知識をひとつのトークにつなげたような文章で
各用語や話題の区切りがなく、ひたすらダラダラした話が続く。


内容は決して間違っていないし、
要所要所でいろいろと勉強した背景を感じるが、
初心者が読んでわかりやすいかというとかなり微妙。
また、経済や投資に詳しい人が読むと
基本的な内容を回りくどく説明しているように感じる。


口調が独特なだけで情報として目新しいものは特になく、
投資の初心者にも中級者にも中途半端な1冊だった。

ジェイソン流お金の増やし方

芸人としての活動をしつつIT企業にも勤める厚切りジェイソン
お金の増やし方と投資の必要性を解説したもの。


マネーリテラシーの大切さと支出の減らし方の実例、
投資の基本的な知識と具体的な方法の紹介など、
実際の経験をもとにかなり初心者向けに書かれており、
投資のことがわからない人でも短時間で読みやすい。


手法としてはインデックスファンドを長期運用するという
最近よく聞く投資スタイルになるが、
実際に家族全員が生活できる金額を
投資の利益だけで生み出しているとのことで説得力がある。


資産運用に無関心な人が読む本」と共通するコンセプトで、
投資未経験の人にその必要性と有益性をわかりやすく示す入門書。


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