レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


独創はひらめかない 「素人発想、玄人実行」の法則

いろいろなことに取り組んできた大学教授が
いい成果を出すための考え方をまとめたもの。


常識にとらわれず自由に発想し、
適切な知識を使って実現するというコンセプトで、
いろいろな話題がコンパクトにまとめられていて
エッセイのような読み心地になっている。


いろいろな経験談を交えながら
筆者の行動指針を紹介していくが、
どれも説得力があり、納得できるものばかりなので
これまでとは違った視点を手に入れることができる。


成果を出しやすくするコツがつかめそうな
考え方を少し変える提案がたくさん詰まった1冊。


mclover.hateblo.jp

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

専門的な言葉を使わずに
世の中の経済の動きを説明した本。


文章に出てくる言葉はそれほど難しくないものの
債務や経済活動の基本的な意味合いがわかっていないと
理解できない部分が多々あるように感じる。
また、わかりやすくするためか
説明が回りくどく情報密度が低いので、
読んだページ数の割に知識が得られた感触が弱い。


経済について子供にもわかるように説明するというコンセプトはよかったが、
結局は経済を勉強した高校生や大学生ぐらいでないと厳しい内容で、
どうにも中途半端な位置づけになってしまっている。
どうせならもっと子供向けに焦点を当てたレベルにして欲しかった。

なぜ僕らは働くのか

将来働くことにまだ実感の湧かない中高生向けに
いろいろな職業や仕事の選び方を紹介したもの。


大判で多数のイラストやマンガ、
漢字にフリガナまで添えられていることを考えると
小学校高学年ぐらいでも十分に読める内容。


親がどういう風にお金を稼いでいるのか、
それぞれの職業が世の中とどう関わっているのかなど、
仕事に関する具体的なイメージが湧きやすくなっている。


好きなことや興味を持っていることが
どういう職種につながっていくかという点や、
すでに働いている人たちの声など
自分の目指すべき方向を決める材料が豊富に載っている。


子供にとって自分の将来を考えるきっかけになる本。

デジタルヘルスケア

社会の超高齢化が進み、医療や介護の需要が拡大する中で
ICTを活用した各国の事例を紹介したもの。


序盤は高齢者に対する医療や介護の現状解説が中心で、
国内でどういった問題が起こりつつあるかを知ることができる。


中盤以降は各国で実施されている制度や仕組みを紹介していくが、
もっと最新技術が語られるのかと思いきや
あくまで実用レベルになっているものが中心なので、
それほど刺激を感じるものがなかったのは残念。


本としても全体的に淡々としていて
好奇心を煽るものではなく資料集のような内容なので、
そのあたりを納得して読める人向け。

この日本語バリバリ英語にしにくいバイ!

言語学者でもあるアメリカ人から見て
英語に置き換えにくい日本語を紹介したもの。


普段当たり前に使っている日本語に関して
いざ英語に訳そうとしてもなかなかしっくりこないものが
いろいろと挙げられていて面白い。


単に英語への置き換えを試すだけでなく、
「さすが」「微妙」などの言葉が
さまざまな意味で使われていることが説明されており、
意識していなかった多様な使われ方を再認識できる。


ただし英文を読んで「なるほど」と思うには
中学英語レベルの文章をさっと読んで理解できる必要があるので、
ある程度の英語力を身につけている人向けのエッセイ。

左利きあるある 右利きないない

左利きあるある 右利きないない

左利きあるある 右利きないない

  • 作者:左来人
  • 発売日: 2017/02/24
  • メディア: Kindle版

日々の生活の中で左利きの人が
不便に感じていることをまとめたもの。


タイトル通り、左利きの人の思いをひたすら並べた内容で、
生活の中で不便を感じることや人からよく言われること、
さりげなく工夫していることなどがよくわかる。


左利きの人が共感するだけでなく、
右利きの人が異なる視点を味わうことができる内容。
コミカルな文章と勢いのあるイラストでテンポよく読める本。

日本人が絶対に知らないといけないお金の授業

いかに自由なお金と時間を生み出すかについて
必要な知識や考え方をまとめたもの。


疑問を持たないまま稼いだ給料をコツコツと貯金する人向けに
いかに資産を形成していくかを基本から解説していくが、
若干の計算式が出てくる程度で
誰にでも理解できるようになっている。


ただ、投資に関する具体的な知識やポイントではなく
そこに至るまでの考え方に主軸を置いているので、
すでに投資への決心ができている人には物足りない内容。


本書で資産運用に興味が湧いた人は
資産運用に無関心な人が読む本」を読んで勉強して欲しい。

実験思考 世の中、すべては実験

中古品を即座に値付けして買い取る
CASH」というサービスを生み出した起業家の光本勇介が
普段の行動を振り返りながらビジネス観について書いたもの。


冒頭からビジネスを生む発想が次々と語られていて
非常にテンポよく読み進めていける。
起業家の考え方、価値観、行動力が追体験することができ、
一般の人よりも遥かに速いスピード感で生きていることがわかる。


ふと思いついた小さなアイデアを
具現化するまでのエネルギーが素晴らしく、
軌道に乗ったら売却してしまうという点も潔い。


本書自体も実験のひとつになっており、
電子書籍版は価格を無料に設定して
読んだ側が自由な金額を支払うというアイデアも面白い。


自分の長所と短所を自覚し、
得意な部分だけに割り切って注力するスタイルは
いろいろな人の参考になるだろう。

億万長者のすごい習慣

億万長者のすごい習慣

億万長者のすごい習慣

  • 作者:岡崎 太郎
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2019/03/15
  • メディア: Kindle版

資産家たちの考え方や行動の共通点をまとめたもの。


お金持ちの人に共通するところを真似たからといって
自分もお金持ちになれるわけではないが、
自分と比較して見習うべきところを洗い出すには役に立つ。


お金に関することよりも、人々の信頼を得たり
充実した生活を送るためのポイントが多く、
人間的な成長を目指すための内容。


ただ、中盤以降は中身が薄く、
漠然とした精神論や趣味の話になってしまうので
もう少し芯のある情報が知りたかった。


タイトルから期待するような
億万長者になるためのヒントではなく、
あくまで自己啓発のための本。

変態紳士

俳優の高嶋政宏が自身の趣味嗜好について語ったもの。


いきなり冒頭からSM趣味についての解説から始まり、
それがあまりに冷静で淡々としているので
逆に本物らしいぶっ飛びぶりが感じられて新鮮。


章によっては音楽やグルメ、健康にも話題が移るが、
やはり変態的なこだわりが垣間見える部分の方が読んでいて面白い。
変態紳士のタイトル通り、文体が丁寧で柔らかく、
エグい趣味に関する話でも読みやすいのも好印象。


著名な俳優が自分のフェチをさらけ出した1冊。


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