母親が出ていき、突然はじまるクレイマー家の父と息子の生活。
家庭をかえりみなかったわけではないが、バリバリと仕事に励み、
ふと父ひとり子ひとりの生活になって
子供と仕事との両立に苦労する父親。
不器用な子育てながらも
息子への大きな愛情を感じさせるのがよい。
7歳となる息子はわがままを言いたい頃ではあるが、
父親を含め、自分もいろいろな責任を感じているようで健気だ。
もともと家族であり、妻であった母親と対立するような形が
観ていて非常に辛い。そしてフレンチトーストの変化がすべてを語る。
1979年の古い作品だが、今観ても感慨深いものがある。