連続で起こる猟奇事件を追う、
血気盛んな若手刑事と退職間際のベテラン刑事の話。
キリスト教における7つの大罪をモチーフとした事件で、
それぞれ「暴食」「強欲」「怠惰」「肉欲」「高慢」「ねたみ」「憤怒」を
戒める形で表現した被害者が見つかっていく。
ひとつの事件から次の事件につながっていく過程に見所があり、
エネルギッシュだが勢いが空回りしがちな若手刑事と
冷静で洞察力があるが乗り気でないベテラン刑事の対比も面白い。
謎解きというよりもサスペンスや人間ドラマと割り切って観る方が良い。
非常にテンポよく展開していくところは見てて気持ちいいし、
犯人のキャラクターは非常に素晴らしい。
結末はきっちりまとまっているが、後味は良くないし、
事件の全貌や動機などがハッキリするわけでもないので
人によってはスッキリと消化できなく思う人もいるだろう。
【関連作品のレビュー】
後味が悪すぎる49本の映画(書籍)