身寄りのない8歳の少女が
山に独りで住む頑固な老人に預けられる話。
アニメ版が非常に有名な作品だが、
ハイジが預けられるところからクララが歩くところまで
アニメの流れをほぼ踏襲した筋書きになっている。
ペーターの言動が乱暴なのは残念だが、
それ以外のキャスティングはほぼイメージ通り。
このボリュームを2時間に収めたのは感心するが
駆け足気味な印象は拭えず、時間の経過は実感しにくかった。
特に、ハイジが山の生活にそこまで執心している様子は伝わってこず、
ゼーゼマン邸での強いホームシックにはやや違和感があった。
もう少しじっくりと描ければ情緒が味わえただろうが、
アニメ版を知っている人なら割と満足度の高い実写化作品。
【関連作品のレビュー】
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マッド・ハイジ(パロディ映画)