社交性がなく、周囲の人間と次々とトラブルを起こす男が
16歳の甥を引き取ることになる話。
作品のほとんどが口論の場面になっており、
他人とうまく接することができない主人公にウンザリさせられた。
なんの成長も努力も見せず、
主人公のふてくされた態度には感情移入することもできないし、
甥も人間的に好きになれない部分が多すぎる。
頻繁に回想シーンが挿入される前半も
時間の流れがつかみにくくなるばかりで
その演出の必要性は理解できなかった。
引っ張るだけ引っ張った割に
その結末もスッキリするものではなかった。
数々の賞を受賞した評判の作品のようだが、
その良さがまったく理解できなかった。