さまざまな事業を営んできた資産家の野崎幸助が
自身の生い立ちや体験をまとめた自伝。
戦時中に生まれ、貧しい生活を強いられた筆者が
中卒の学歴しか持たないながらも
いかにのし上がってきたかが書かれている。
女性にモテたい一心で資産を築いたということだが、
傲慢さや自分勝手な様子が一切なく、
非常に物腰の柔らかい文章で読みやすかった。
そのときどきの気持ちが本音で書かれており、
商売を成功させるための考え方と行動力には感心するばかり。
2018年5月に不審死していることが発見され、
どういった人物なのか気になって読んでみたが、
とにかく必死で努力してきたことがよくわかる。
インパクトが先行しがちだが、
ビジネス書としても読み物としても面白かった。