ベトナム戦争の実状を記録した非公開の政府報告書を
暴露しようと戦った実在の新聞社たちを描いたもの。
報道としての責任を果たしたい気持ちと
政府からの圧力の間で揺れる新聞社が
非常にテンポよく表現されている。
当時の世の中の雰囲気やアメリカの歴史を知らないと
なかなかその深刻さは共感できないが、
パソコンもファックスもない時代に
泥臭い手作業で記事を用意していく様子にスピード感がある。
筋書きそのものは割と単純なので
映画として楽しみたい人よりも
1970年頃のアメリカに興味がある人向け。
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フェイブルマンズ(監督の自伝的作品)