小学生が書いたレポートをもとに書籍化したもので、
我々が関わっている経済の仕組みをまとめたもの。
金融や投資といったレベルではなく、
あくまで社会の授業で教わるような経済に関する本だが、
小学生が中学以降の授業の予習のために読むだけでなく、
当たり前すぎて意識しなくなっている大人が
世の中の仕組みを再認識するために読んでも悪くない内容。
文章による解説ページばかりではなく、
マンガや会話文で構成された部分もあり、
中だるみを感じずに読み進めていけるような工夫がされている。
前書きを見ると、賞を受賞したという小学生のレポートが
どういうものか見てみたくなるが、
本書はそれを原案に1から構成されたものなので
もとがどの程度の完成度だったのかわからないのはやや残念。
経済とはどういうものかを知るための最初の1冊として、
短時間で基礎を押さえるための入門書。