漁獲したカニを茹でて缶詰に加工する船に乗り、
劣悪な環境で過酷な作業をさせられる労働者たちの話。
こういった船が実際にあったことを
うかがわせる導入部の雰囲気はよかったが、
ロシア船が出てきたあたりから急速に勢いがなくなり、
激しい中だるみを感じる退屈な場面の連続になった。
ストーリーのゴールが見えないし、
どこにも逃げ場のない以上、
奮起する労働者たちの目的もよくわからない。
ダラダラしたやり取りが続くばかりで
結末も意味がわからない消化不良な作品だった。
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