廃屋となった雑貨店に身を隠した3人の少年たちが
悩みを相談する手紙を受け取る話。
過去と現在を交互に行き来する構成になっている上に
過去のエピソードから一定期間が経った場面も描かれるため
かなり多くの時間軸があってややこしいが、
手紙のやり取りがいろいろな因果関係になっていて面白い。
一見、ネガティブのように見える行動も
結果的に前向きな未来につながっているし、
多数の登場人物が絶妙に絡み合っていることが
少しずつ見えてくる気持ちよさがある。
ほとんどの場面が伏線として活きてくる筋書きで、
話が進むほどに味わいが出てくる良作。