話題を呼んだインディゲームを作り出した若者たちが
廃業寸前の老舗玩具メーカーと組んで
新たなゲーム開発をしていく話。
筋書き自体は荒唐無稽だが
ドラマとしてはうまく盛り上がるように作られており、
同じくゲーム業界を題材にした「チェイサーゲーム」より遥かに楽しめる。
緊迫感のある展開が続くので退屈しないし、テンポも早くて観やすい。
アトム玩具側の人間が何の仕事をしているのかが
まったく伝わってこないのは残念だが、
実在するインディーゲームを使ったり、
要所要所で実際のゲーム開発に関する用語が飛び出すなど
リアリティを感じさせてくれる部分は悪くない。
二転三転する状況はややしつこい気がするが、
ゲーム作りをうまくドラマに昇華した作品だった。