幼い少女を誘拐した小児性愛者として逮捕された青年と
保護された被害者の15年後の様子を描いた話。
刑期を終えても加害者に対して根深く残る偏見と、
同情と好奇の目にさらされる被害者の様子がかなり生々しい。
長い年月が経ってもデジタルタトゥーとしていつまでも情報が残り、
ふとした瞬間に話題にされる居心地の悪さがリアル。
俳優たちの熱演が素晴らしくて見応えがあるが、
複雑な思いを抱えた登場人物の心理を
じっくりと丁寧に描いていく作品だけに
2時間半というボリュームがかなり長く感じる。
ずっと辛い気持ちを味わわされるので好みが分かれるが、
社会から追い出される苦しみがリアルに感じられる作品。