パラレルワールドに意識を飛ばす装置の事故で
幽霊になってしまった少女を救おうとする青年の話。
本作とは異なる歴史を描いた
「僕が愛したすべての君へ」と2本セットの作品になり、
観る順番によって結末が変わるというウリだったが、
本作から観た方が世界観やキャラクターが飲み込みやすい。
とはいえ、1本分の予算で2本を作ったようなクオリティで、
4分の1ほどは重複した場面を見せられるので退屈。
キャラクターに魅力がなくて感情移入できないのは相変わらずだし、
説明不足のせいかSF設定の説得力も弱い。
原作小説は読み応えがあるのだとは思うが、
映画として観る価値があるかというとかなり微妙で、
声優もグラフィックも演出もすべて期待以下の完成度だった。
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