都内で突如発生した感染症に対して
原因究明と対策に奔走する厚生労働省の職員を描いた話。
人口の密集した都市部で起きる被害な深刻さと
グロテスクな表現はインパクトが大きいが、
序盤は思わせぶりで引っ張る展開が多く、
期待したほどのスピード感がないのが残念。
キーになる生き物がハッキリする中盤以降の方が没入感が高く、
パニック映画のような興奮が感じられて面白い。
生物学をうまく絡めた設定にリアリティがあり、
抑え込むことができない規模感や
対応が後手後手になってしまう様子に恐怖感が煽られる。
現代の日本で生物災害が起きた場合の
リアルな混乱ぶりが追体験できる作品。