パソコン関連の知識や経験がほとんどない漫画家が
デジタル機器を使った作画に挑戦した過程をまとめたもの。
これまで手描きによる作業しかしたことがなかった作者が
有識者のサポートを受けながら
少しずつソフトや電子機器に慣れていく過程が
コミックエッセイとして楽しく読めるよう描かれている。
自分で絵を描く経験がなくても、最近のマンガが
どれほどデジタル化されているのかがわかるので興味深い。
まったく詳しくない作者のおかげでひとつずつ説明されるので
そういった方面に詳しくなくても十分に理解できる。
クリップスタジオを使った前半は唐突に終わりを迎えるのが残念だが、
後半のUnreal Engineはその機能や活用例、
どのぐらいの変化をもたらしてくれるのかがよくわかる。
デジタル環境での作画がどういうものかを垣間見せてくれる1冊。