ゲーム「スーパーマリオ」シリーズをベースにしたCGアニメで、
アメリカで配管修理のビジネスを営む兄弟が
大魔王クッパの襲撃に怯えるキノコ王国に迷い込む話。
初代作品から続く横スクロールアクションのシリーズに加えて
「マリオカート」「ドンキーコング」「3Dワールド」「マリオオデッセイ」、
「マリオギャラクシー」「キノピオ隊長」「ヨッシーアイランド」、
細かいところでは「レッキングクルー」や「ルイージマンション」など
多くの過去作品の世界観やキャラクター、アイテムが登場する。
そういったゲーム内の要素を元にした筋書きがいちいちうまく、
「この設定をここで活かすのか！」と何度も感心させられるし、
ゲーム音楽をアレンジした曲の使い方にもグッとさせられる。
それでいてキャラクターの特性やアイテムの意味を知らなくても
無理なく理解できるようになっているのが素晴らしい。
異世界に移動してからは一気に盛り上がりを見せるし、
映画として最後の最後まできっちり楽しませてくれる。
敵も含めて好感の持てるキャラクターばかりだし、
大人から子供まで安心して観ることができる造り。
ゲームの映画化はまさにこうあって欲しいと言える完成度で、
原作ファンにもそうでない人にも傑作といえる内容だった。
【関連作品のレビュー】
スーパーマリオ 魔界帝国の女神（1993年公開実写版）
