アメリカの映画業界で大きな権威を持つ男性が
隠蔽してきた数々のセクハラ問題を
明らかにしようとする記者たちを描いた話。
MeToo運動のきっかけになった実際の騒動に基づく作品だが、
冒頭から非常にテンポがよく、
緊迫感の漂うやり取りに一気に引き込まれる。
社会的な圧力と秘密保持契約に怯えて
なかなか事情を明らかにできない被害者と、
正義のために奔走する記者たちの努力に胸が熱くなる。
ドキュメンタリータッチのシリアスな作風ながら
エンターテインメント性も盛り込まれており、
かなり完成度の高い社会派映画の良作。