ある男を必死で探し続ける主人公と
そこに至る経緯を描いたもの。
物語の結末から徐々にさかのぼって見せていく
「メメント」と同じような構成だが、
その造りのせいで状況がつかみづらい上に
暗くて振り回すようなカメラワークが続くので
前半はとにかく観ていて疲れる内容。
筋書きとしては非常にシンプルなのだが、
時系列を逆順にしていることで
序盤に見た結末に行き着くまでの経緯を理解する進むほど
後味の悪さが積み重なっていくのは面白い。
かなり人を選ぶ残酷描写が多いが、
挫折しそうになる前半を乗り越えられれば
独特のエグさを味わうことができる作品。
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