ドイツからアメリカへ移動する飛行機の中で
幼い娘が失踪してしまう話。
娘がいないことに気づく冒頭の場面から
まったく気が抜けない展開の連続で、
最後まで一気に観てしまうスピード感が素晴らしい。
深刻な状況を周囲に理解してもらえず、
ヒステリーを起こした異常者扱いされるのが強烈で、
ひたすら単独で解決していかないといけないのが恐ろしい。
主人公が単なる母親というだけでなく、
飛行機の内部構造に詳しい設計士という設定も面白い。
相当に限定された環境なのにきっちり盛り上げる見事な脚本で、
サスペンスとして非常に完成度が高い傑作。