自分の外見に強いコンプレックスを抱えているせいで
性格がひねくれてしまった女子高生が、
自分に告白してきた男子生徒に
しつこく懐疑的な気持ちを抱いてしまう話。
状況が好転していても自己肯定感が低すぎるせいで
なんでも後ろ向きに考えてしまう主人公が新鮮。
その様子がリアルでもあるし、
劣等感が損になることが客観的に観察できる。
基本的に同級生同士の会話劇だが、
その中に散りばめられた細かいネタも面白く、
たまに混ざる物事の本質を鋭く突いたセリフも見どころ。
ただ、キャラクターの見分けがつきにくすぎる点や
主人公以外にも話題が移る中盤以降に
妙にテンポが悪くなる点はかなり残念。
いいところも多いのに、独特の読みづらさや
散漫に感じる筋書きがなんとも惜しい作品だった。