読書に充てる時間が少ない現代人の特徴を踏まえて
これまで人々がどう読書と付き合ってきたかをまとめたもの。
読書時間が取れない理由の分析や
もっと本が読めるようになる方法の提案かと思いきや
日本人にとっての読書文化がどういう経緯をたどってきたかを
明治時代まで振り返って解説したものだが、
今まで気にしなかったような歴史が知れて興味深い。
特定の本がヒットした時代背景や
現代とも共通する人間心理など、
本好きにとって好奇心が刺激される内容。
ただし、タイトルから想像する内容とは異なるし、
最終的に語られる結論もつまらないのは残念。
あくまで読書文化の歴史に興味がある人向け。
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