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「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密

マクドナルドでマーケティング本部長を務めた筆者が
2014年に期限切れ鶏肉使用の疑いで悪評が立った際に
どういう考えと方法で復活させたかをまとめたもの。


アルバイトによる不適切な投稿で客足が遠のいたレストランの息子が
たまたま知り合った筆者に相談するという小説仕立てで書かれているが、
誰の視点で書かれているのかわかりにくい文章や
意味ありげに出てきた登場人物に存在感がなさすぎたりと
小説としてはかなりイマイチな仕上がり。


ページの大部分はSNSで炎上したレストランのテコ入れではなく
筆者の過去の功績をひたすら並べ立てたものなので、
プロローグを真剣に読んでもほぼ意味がない。
読めば読むほどレストランや野球経験者という設定は
いったい何だったのかと疑問が大きくなる。


また、小説内のキャラクターとして筆者自身が登場し、
周囲の人物が何度も褒め立てる展開は少し白ける。
これなら下手に小説の体裁をとらずに
素直にマーケティングに関してのノウハウが書かれていた方が
テンポよく読むことができたように思う。


ここ10年間のマクドナルドのキャンペーンを復習するだけで、
ビジネス書としては中身が薄く、満足度の低い1冊だった。

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