世界中で家畜として利用されている鶏が
いかに優秀なのかを解説したもの。
卵や肉を頻繁に口にするニワトリだが、
生産効率を上げるためにとことん改良されている話は面白く、
動物としては不自然であっても人間にとって都合がよければ
その特性が重宝がられるという残酷で理にかなった解説が読める。
ただ、第2章以降はニワトリの起源や品種の話ばかりで
第1章のように好奇心が刺激される部分が少なく、
ページを進めるたびにどんどん勢いが落ちていくのが残念だった。
全5章構成のうち第1章さえ読めば十分だが、
家畜としてのニワトリの性能がよくわかる1冊。