両親に恵まれなかった中学生がボート小屋で生活しながら
いろいろな感情に悩まされる話。
実写映画の方を先に観たが、主要人物の設定がかなり異なり、
主人公の周りにはホームレスはもちろん、
ほとんど知り合いがいないことがわかる。
劣悪な家庭に育っただけに、平凡で普通の生活を求める主人公が
ある事件をきっかけにさらに悶々と思い悩む姿が痛々しい。
想いがあってもその通りにならない状況や、
いざやろうと大きな決心をしたのにうまくいかない歯がゆさは
中学生の頃なら誰でも思い当たる経験があるだけに辛い。
登場人物の心情を濃く描いた作品のため、
ストーリーとしてはそれほど凝ったものではなく、
何か盛り上がりや驚く展開があるわけではない。
人によっては長い割に内容が薄く感じるだろうし、
そういう意味では合う・合わないがある作品。
個人的にはそこまで魅力を感じなかった。
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