謎の生命体「ファントム」によってほとんどの人類が消え、
わずかに残された少年少女の日常を描いた話。
人類が壊滅していて、たった4人でのサバイバル状態、のはずだが、
驚くほどのんびりとした雰囲気で緊迫感がないのはかなり違和感があり、
年頃の女性に囲まれたハーレム状態を楽しむラブコメにも見えてしまうほど。
のんきに水着で泳いだりコスプレを楽しんだりしているのは、
終末世界なのにあまりにも危機感がなくてリアリティを感じない。
少しずつ張ってあった伏線が第6巻で一気に収束するのは心地よいが、
ストーリーの大半が何の刺激もない日常を描いたものなので、
あまりにも間延びした印象を感じる。
ほとんどのエピソードはそっくり削除しても影響が出ないほど。
本筋自体はそれほど悪くないが、
せいぜい1、2巻程度の短編としてテンポよく完結して欲しかった。