「ねじ式」などのシュールな作品で有名なつげ義治の短編集。
収録作品
●蟹
●夢の散歩
●夏の思いで
●下宿の頃
●事件
●義男の青春
●夜が摑む
●コマツ岬の生活
●外のふくらみ
●必殺するめ固め
●窓の手
●やもり
●海へ
●別離
いずれの作品も淡々とした雰囲気で内容が薄く、突如として終わる。
作者の自伝的なエピソードもあるが、どういう話なのか読み取れないものも多く、
とにかく山場もオチもなく、唐突に始まる性描写や
ただ味気なく進んでいく展開は大きく人を選ぶ。
個人的にはまったく面白味を感じず、良さがわからなかった。