ソマリアの海賊たちに襲われた貨物船を舞台にした実話。
海賊といっても「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような雰囲気ではなく、
銃を持って少人数で船を制圧し、ビジネスにしている近代の組織である。
冒頭から緊張感にあふれ、そのままラストまで引っ張るスピード感がある作品。
武装を持たず無力な貨物船でありながら、主人公の機転の利かせ方や
事態を好転させようとする努力に感心する。
また、それを演ずるトム・ハンクスはまさにハマり役で、
画面から圧倒的な説得力を感じる。
アメリカ軍の安心感を体験できる作品とも言える内容で、
交渉から戦術までテンポよく味わうことができる一作。オススメ。