第2次世界大戦を舞台に、
ライアン二等兵を探す任務を受けた米軍隊員たちの話。
冒頭の20分間で描かれるノルマンディー上陸作戦の様子は
数ある戦争映画の中でも屈指のデキで、
凄まじいリアリティとインパクト。戦闘の過酷さが伝わってくる。
痛々しい描写を受け付けない人もいるだろうが、
実際の兵士たちの戦いがそれほど激しいものだったと言える。
ライアンを探すという任務が主題ではあるが、
戦争中の兵士の心理や極限状況の表現に比重が置かれており、
訓練された兵士であっても恐怖感はあるし、
正義感に溢れているわけでも冷静なわけでもないことがわかる。
3時間近くもある長編だが、戦闘の緊張感がずっと続く。
本作が気に入ったなら、兵士たちの様子をより深く描いた
「バンド・オブ・ブラザース」を強くオススメする。
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