誰かの育成をする立場の人向けに、
どうすれば相手の能力を引き出し、成長させることができるかを提案する本。
部下に限らず、後輩や学生、子供など
自分の周囲で成長して欲しいと思う人材がいるなら
誰にでも役立つ内容が書かれている。
「ほめるな」「叱るな」「教えるな」という提案は放任しろ、という意味ではなく、
自分で解決法を見い出すよう誘導して成長を促すこと。
仕事を成功させることばかりに執着するのではなく、
自力で切り開いた感触を体感させること。
簡単な手法ではあるが、自立心を養える育成法だと感じた。
ただ、自分で考えたり反省したりできないような相手には効果がないだろう。
内容は簡単だし、文章も読みやすい。
全編にわたって同じような説明が続くので中身が薄く感じる部分もあるが、
人との付き合い方に関して、読んだ直後からでも実践できるヒントがある。
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