FacebookやTwitter、Googleストリートビューなど
さまざまなWebサービスが普及した現代を舞台にしたショートショート集。
10年前には考えられなかったサービスが
今では日常の中でごく自然に受け入れられているが、
そういった要素をうまく使って感慨深い話に仕上げている。
ひとつのエピソードがわずか2ページほどなのは
あまりにもあっさりしすぎていて余韻を感じるところまでいかないので、
もう少し長くてもよかったように思う。
各エピソードの意味を理解するには
最近話題になったサービスやネット上のノリを知っておく必要があるため、
普段からそれなりにネットに触れている人向けの内容。
巻末の中編エピソードは割と読み応えがあってよかった。
できればこれぐらいのボリュームの短編集が読みたい。