マンガ家として人気の西原理恵子が
四苦八苦しながら生きてきた様子を語った自伝エッセイ。
非常にラフな絵柄で有名な作者だが、本書は文章のみの構成。
金銭面・精神面で貧しい思いをした若い頃を振り返るが、
文章はあまりうまくなく、ぶつ切りな文章が並んでいる印象。
がむしゃらに生きてきたのは事実だろうが、
それらをしたり顔で語っている雰囲気があり、全体的に鼻につく。
金に苦しめられた経験がある割に
ギャンブルやFXで尋常じゃない資金を使うような一貫性のなさや
すべてを達観したような口調はかなり好みが分かれるところ。
「カネの話」というタイトルだが、単なる自伝になっていて
期待したような内容ではなかった。あくまで作者のファン向けの本。