人望と権力に溢れた資産家が突如として財産を失い、
無一文となった高校生の息子とその付き人が生き抜いていく話。
善人と悪人の要素が入り混じった主人公で
次に何をしでかすかわからないところと、
その行動を的確にツッコむ脇役が面白い。
キャラクターの描き方がうまく、活き活きしている。
ストーリーはまとまりがなく、
行き当たりばったりで描いているようなノリと
これまでの西森博之作品に比べると笑いの頻度が低い気がするが、
個性的なコメディ作品としては一定のクオリティがある。
特に、6巻以降の蘭子に関するエピソードは非常に面白かった。