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チーム★アメリカ ワールドポリス

全編人形劇として表現された映画で、
世界全体の治安を守るワールドポリス「チームアメリカ」が
北朝鮮の攻撃から世界を救うために働く話。

登場人物は上から糸で吊るタイプの操り人形なのだが、
顔の表情や口の動きまで非常に精巧にできており
このクオリティはとてつもなくスゴイ。
舞台となる街並みやひとつひとつのオブジェもかなりのデキで
そうとうな手間と高い技術力の上に成り立っているのが読み取れる。

しかし作品内容は下ネタと悪ふざけとブラックジョークと風刺の連続で
実在する人物の人形版がそのまま登場したりする。
さまざまなアメリカ映画のパロディや、
映画でよくある展開とカメラワークを忠実に再現して皮肉った演出も多く、
ある程度、映画を観ている人ならそのあたりも楽しめるだろう。

下ネタも非常に多く、とてもテレビ放送はできないレベル。
しかしながら一応、ストーリー上にうまく織り交ぜている。

北朝鮮のキム・ジョンイルはそのままの顔と名前で登場して世界の破滅を企むし、
アメリカの有名俳優も実名のまま登場して主人公たちと敵対する。
そういったキャラクターなのに、容赦なくえげつない死に方が展開されるので
そのあたりが抵抗なく受け入れられる人には、
もはや清々しい楽しさを感じるだろう。

「サウスパーク」シリーズに拒絶感を持たない人なら大丈夫。
どちらにしろ、この人形劇をここまでのクオリティで完成させた制作陣に脱帽。
DVDの特典映像もメイキングに関する内容が充実していて素晴らしい。

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