日々の生活に居心地の悪さを感じていた少年が
突如として現れた銀河鉄道に乗り込む話。
宮沢賢治の代表作のひとつで、
登場人物が猫の姿をしている以外は、ほぼ原作に忠実な内容。
その神秘的な情景や不思議な世界観が人気のようだが、
脈絡のない展開と抽象的な表現の連続に
非常に退屈で淡々とした印象を受けた。
ある事柄に対する比喩として描かれていることはわかるが、
主人公が味わわされるモヤモヤとした嫌な出来事が
特に晴らされないままでスッキリしない。
非常に有名な作品なだけに、もっととっつきのいい内容かと思ったが、
盛り上がりに欠ける抽象的な作風で、割と人を選ぶ話だった。
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銀河鉄道の父