「幽玄漫玉日記」に続いて
またもや桜玉吉の生活を描いたエッセイマンガだが、
今作は桜玉吉マンガ初心者であっても非常に読みやすく、
わかりやすいエピソードが続く。
家を購入する話から始まり、学生アシスタントのトクコさん、入院話など
完全に独立したエピソードが数話ずつまとまった形だが、
いずれも桜玉吉の気持ちがわかりすぎるほどわかる描き方になっており、
感情移入の度合いがハンパない。
それほど大げさな内容ではないのにこれほど惹きつける描き方ができるのは
やはり腕と表現力の高さがあるのだろう。
週刊ファミ通に掲載されているコミックビームの販促用4コマも
ますます磨きがかかっていて面白い。
ラストは相変わらずの鬱終了で残念だが、
それまでの個々のエピソードの完成度が高かったので満足。
【関連作品のレビュー】
幽玄漫玉日記
日々我人間