ゲーム空間の中に隠された遺産を巡って
たくさんのプレイヤーが競う話。
ゲーム空間と現実世界それぞれの表現はさすがで、
身体の動きがどのようにゲームに反映されているかの説得力と
ほぼCGで描かれた贅沢な戦いぶりが素晴らしい。
ゲーム世界ではさまざまな映画の要素が再現されており、
「AKIRA」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、
「シャイニング」、「アイアン・ジャイアント」、
「チャイルド・プレイ」、「ゴジラvsメカゴジラ」、
「エイリアン」あたりを観た経験があると楽しめる。
また、既存ゲームのキャラクターも多数登場する。
リアルではあるものの人工的なアバターのおかげで
ゲームと現実世界はハッキリ区別できるようになっているし、
冒頭で目的が提示される上に敵味方の構図もわかりやすいので
それほどゲームに詳しくない人でも特に混乱せずに観ることができる。
主人公のひらめきと仲間の協力によって
課題を次々と乗り越えていく展開は王道的で気持ちいい。
派手な映像とともに娯楽として楽しめることを重視した良作。
【関連作品のレビュー】
フェイブルマンズ(監督の自伝的作品)