田舎にマイホームを購入して引っ越してきた一家だが、
近所にあったペット用の墓地の奥には
死体を埋めると生き返るという言い伝えの丘がある話。
郊外ということで、家の前の道路を
やたらと飛ばすトラックが行き来しているというだけでも怖いが、
そこから派生して展開していくシナリオが非常に切なくて悲しい。
悪いことが起きそうな予兆がじっくりと描かれており、
主人公がどんどん狂気じみていくところが恐ろしい。
ほとんど予想通りの展開で進んでいくのに、それでもなお怖い。
限られた場面や登場人物は低予算ぶりを感じさせるが、
怖いシーンでの造形などはなかなかクオリティが高く、
30年近く前の作品ということを意識せずに楽しめる。
シンプルなアイデアを一級品に仕上げた名作ホラー。
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ペット・セメタリー(2019年公開版)