ファミリーレストラン「サイゼリヤ」を経営する会長が
どういう考えで店舗を作り上げてきたかを解説したもの。
飲食店なので料理の味や顧客第一主義などの
ありがちな内容が書かれているのかと思いきや、
非常に論理的で具体的な戦略が語られていて、
国内1000店舗という一大チェーンが
きっちりとした経営哲学で店が成り立っていることがわかる。
どこにコストをかけ、どの部分の無駄を省くかという判断が
肌感覚ではなく業務効率化という基準で行われており、
従業員や客を動かす人心掌握術なども含めて
人気と利益につなげる秘密が包み隠さず書かれている。
飲食店関係者はもちろん、異なる業界で働く人でも
いろいろな学びが得られる良質なビジネス書。