小学校の教師として働く主人公が
人気アイドルに成長した元教え子と再会する話。
世間で評価される存在に成長した教え子との再会で
どんなドラマが描かれるのかと思って読み進めたが、
非常に後味が悪く、強い嫌悪感を追体験させられる内容。
悪意のない悪行がいかに周囲を傷つけ、
恨みを抱いている側の想いが深いかがリアルに伝わってくるものの、
こういう作品を読んで
わざわざ嫌な気分になる必要性がわからない。
ホラー作品として受け取るべきなのかもしれないが、
カタルシスを感じる部分がどこにもなく、
救いのない筋書きはかなり人を選ぶだろう。