政策によってゴミの島に隔離された犬たちが
少年と協力しながら反乱を起こす話。
ストップモーションによって表現された映像作品だが、
その細やかな動きは素晴らしく、
始まって早々に実写と変わらない感覚で観れるようになる。
日本文化をベースにしたさまざまな表現や雰囲気も見どころで、
その独特な作風は非常に個性的。
ただ、ストーリーはイマイチで、
どうにもテンポが悪く、盛り上がりに欠けた。
人間の話す日本語がやけに聞き取りにくいのも残念で、
ボソボソと何をしゃべっているのかわからないこともあった。
個性的な世界観やストップモーションのクオリティは十分に魅力だが、
映画としてはもう少しエンターテインメント性が欲しかった。
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