「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編で、
イギリス首相の葬儀のために集まった各国の首脳が
テロリストたちの攻撃に遭う話。
爆発や銃撃戦、カーチェイスに格闘など
派手な戦闘がほぼ全編で展開されるので
アクション映画が好きなら興奮できるシーンが多いが、
反面、ストーリーにあまりにもリアリティがないのが残念。
それぞれの国が最大限にガードしているはずの首脳たちが
あまりにもあっさりとやられてしまうし、
アメリカ大統領が乗ったヘリコプターも
撃墜の危険がある中で妙に低空飛行で逃げる始末。
大統領がいつ殺されてもおかしくない状況なのに
上層部連中はカメラで傍観するばかりだし、
現地の警察や軍の協力がないまま
主人公ひとりが作戦全体を仕切り、
大統領自身も銃撃戦に加わる無茶苦茶な筋書き。
そのためか、敵味方ともに
主人公たち以外の「その他大勢」が弱すぎる。
銃弾が飛び交う中で棒立ちになっていたり、
仲間同士でフォローし合うような動きがまったくなく、
ただ主人公にやられるためだけに出てくるばかり。
あまりに現実味のないシナリオに興醒めするので
派手な映像目当てと割り切って楽しめる人向け。
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