不慮の事故で死んでしまった本好きの女性が
ファンタジー世界の少女として生まれ変わり、
大好きな本と出会うために奮闘する話。
文化的に未熟な世界で、現代社会の知識を活かして
いろいろな工夫を生み出していくところは面白いが、
ただでさえ病弱で迷惑をかける存在なのに
自分の欲求を満たすために周囲を振り回す主人公の言動は
あまりに身勝手で感情移入できない。
食料も満足になく、糸さえ節約するような家庭において
家の手伝いもせず自分勝手に本作りに取り組み、
自分のために周囲の人間に指示を出す姿にウンザリする。
本に関する文化がほとんど浸透していない世界で
いろいろ物の製作過程が見れるのは悪くなかったが、
主人公のキャラクターが受け付けなかった。